複合フローリングのデメリットを「メンテンナンス性・補修のしやすさ」から説明

複合フローリングの断面(シートフローリングの場合) DIY
複合フローリングの断面(シートフローリングの場合)

分譲のマンションや戸建て住宅の95%以上に採用されている複合フローリング

そのため、複合フローリングにも多くの種類とメーカーが存在します。

但し、分譲のマンションや戸建て住宅では購入時点では使われている複合床の種類やメーカーは既に決められてしまっており、オーナーの方が決められるのはフローリングの色くらいです。

恐らくこの記事をお読みいただいている方もほとんどの方もそうだと思います。

そこで、この記事では皆さんのお家に使用されている複合フローリングの種類を皆さん自身が把握できて、皆さんが住んでから適切なメンテナンスや補修ができるための情報を記しています。

複合フローリングの種類

複合フローリングは表面に使用されている材質により3つに大別されます。

1.シートフローリング

木目柄や石目柄を印刷したシート(ポリオレフィン製のものが多い)を表面に貼って仕上げたフローリングです。印刷技術の進化により、本物の木質のように導管や木目の凹凸や手触り感を出した床材も多くあります。

2025年現在、分譲のマンションや戸建て住宅に最も多く採用されており、億越えのタワーマンションや戸建て住宅にも普通に採用され70-80%の分譲住宅に使用されているため、ここ数年間で分譲住宅購入された方の家のフローリングはほとんどこのシートフローリングです。
※住宅引渡し時に渡される仕様書にフローリングの使用やカタログも入っていれば確認してみてください。

2.突き板フローリング

木材を0.2ー0.6mmに薄くスライスした板材を表面に貼って仕上げたフローリングです。
突き板を表面に用いた合板は天然木化粧合板と呼ばれます。

シートフローリングの次に普及しているのが突板フローリングです。
分譲住宅の場合は、この突板フローリングとシートフローリングで100%近い採用率です。
※後述の「挽板フローリング」は価格も高いため注文住宅で採用されるケースはありますが、分譲住宅では私は見かけた事はありません。

3.挽板フローリング

2-4㎜の厚みに切り出した木の板を表面に張って仕上げたフローリングです。

注文住宅などで、フローリングのデザインや質感にこだわるホームオーナーの要望に応える形で採用されるケースが多いです。

左の写真はシートフローリングの断面ですが、突板フローリングも表層が突板になるだけで下層は同じような構造です。

MDF層がある場合は、水分やアルカリ洗剤により膨れや反りが生じるリスクがあるので天然素材・中性のワックス効果があるメンテナンス剤を使用してください。

複合フローリングの種類別デメリット(メンテナンス性)

1.シートフローリング

シートの素材がポリオレフィンの場合も紙の場合も特殊なコーティングが施されているため、耐汚染性・耐擦傷性・耐候性に優れ、表面のメンテナンス性能に関しては非常に優れています。

101レプリア|TOPPAN環境デザイン事業部
※床用シートの主要メーカーTOPPANが提供している性能評価ページです。一般的な突板フローリングと比較しても優れています。

但し、シートフローリングは内部の基材にMDFが使用されている場合が多く、その場合には注意が必要です。

MDF層は水分やアルカリ成分に弱く、長時間水分やアルカリ成分に晒されるとMDFの繊維が膨張して、フローリングの膨れや反りに繋がるリスクが高くなります。

MDF層がある場合は、水分やアルカリ洗剤により膨れや反りが生じるリスクがあるので天然素材・中性のワックス効果があるメンテナンス剤を使用してください。

シートフローリングはほとんど「ワックス不要」となっているので、シートフローリングに使用可能なワックスを推奨されたとしてもワックスがけはしない事を推奨します。

フローリングにワックスがけしない方が良い理由を説明した記事もあげていますので是非お読みください。

【ワックスがけ不要論】フローリングワックスを「やめた方が良い」理由を3つ説明

2.突き板フローリング

突板フローリングの場合は、ウレタン塗装・UV塗装・WPC加工などの塗装や加工が施されており、十分な耐汚染性・耐擦傷性はありますので定期的なワックスがけは必要ありません。

突板フローリングの場合も内部の基材にMDFが使用されている場合もあるので、ワックスがけやアルカリ洗剤を使用した掃除でフローリングの膨れや反りが生じる場合もあるので注意してください。

【ワックスがけ不要論】フローリングワックスを「やめた方が良い」理由を3つ説明

3.挽板フローリング

挽板フローリングの場合は厚みのある天然木の表層の質感を活かすためにオイル仕上げが施されていたり、ウレタン塗装を施してある場合も比較的薄い塗膜で仕上げられているケースも多いです。

そのため、メンテナンスの際には床材仕様書やカタログに記載されているメンテナンス方法をしっかりと守った上でメンテナンスしてください。

複合フローリングの種類別デメリット(補修のしやすさ)

1.シートフローリング

複合フローリングの中でも一番補修しづらいのがシートフローリングです。

えぐれ傷やひっかき傷ができた場合に、表面のシートがささくれ状態になりやすく、そのまま補修してもきれいに仕上がらないのが理由です。

それでもサンドペーパーや彫刻刀を使用してささくれを除去すれば補修できます。

下記にシートフローリングのえぐれ傷をDIYレベルで補修している動画をあげていますので是非ご覧ください。

2.突き板フローリング

シートフローリングと比較すれば、えぐれ傷やへこみ傷は補修しやすいです。

但し、表面は薄い天然木ですので傷が付くと同時に木材の繊維がささくれ状になる事がありますので、サンドペーパーや彫刻刀を使用して処理してからシートフローリングと同様の補修作業を行ってください。

3.挽板フローリング

補修のしやすさの観点からは、突板フローリングと同じです。

天然木の厚みを活かした薄い塗膜の仕上げの場合、ナチュラル色の挽板フローリングは色合わせが難しいので苦労するかもしれません。

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複合フローリングの種類別メンテナンス方法・補修方法に関するお問い合わせ

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