【リペア職人の健康①】化学物質過敏症の予防のために「補修材料」を理解しましょう

DIY
リペア職人塗装作業

先日、リペア職人さんと話す機会がありました。

その中でテーマになったのが【リペア職人さんの健康】について。

「着色剤を溶かす際に使用するシンナー系溶剤で気持ち悪くなってしまう。」
「艶調整時や塗装時に使用するエアゾールスプレーで気持ち悪くなってしまう。」
との事。

リペア職人さん仲間でも「以前は補修作業していても平気だったのが、最近は有機溶剤やエアゾールスプレーを使用して補修作業すると「気持ち悪くなったり、目まいがしたりする。」方も多いようです。

私が仲良くしているリペア職人さん達の意見からも、補修作業を日常的に行う方たちの二大健康トラブルは「膝の痛み(長時間ひざ立ちで補修するため)」と「有機溶剤の影響による体・眼・呼吸器のトラブル」で占められていますね。若手の方からはあまりそういう話は聞かないですが、ベテランの方は二大トラブルのどちらか、もしくは両方とも抱えている感じです。

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【補修屋さんの健康】日常的な補修作業による主な健康上のトラブル

補修作業で使用する有機溶剤により「体調が悪くなる」「湿疹など体に異変が起きる」などの症状が起こり始めたら「化学物質過敏症(溶剤アレルギー)」の可能性を考えて、それ以上ひどくならない様に予防する事は必要です。

化学物質過敏症(溶剤アレルギー)」は、完全にメカニズムは解明されていませんが、花粉症などのアレルギー反応と同様、ある一定の有機溶剤の暴露量・吸収量(人により差はあるようです)に達する事で、今まで大丈夫だった人でも急に発症するようです。よって日常的に有機溶剤を使用している方は発症のリスクは大幅に高まります。

私自身はというと、現場補修はほとんど行ったことがないのですが、20代後半から25年以上リペア業界に携わってきましたので、週に数回は補修材や補修道具の検証作業を行ったり、工務店さんや建材メーカーさんに補修の講習を行う際に有機溶剤やエアゾールスプレーを使用して補修を行う機会はあります。

そして、元々「気管支喘息」がある事もあり、長時間補修を行っていると喉が痛くなったり・呼吸しづらくなります。

また、私だけかもしれませんが着色・充填・艶調整作業時に使用する有機溶剤やエアゾールスプレーだけでなく、ガス式の補修用バーンナイフを長時間使用するとかなり喉が痛くなります。
使用するブタンガスの揮発成分を作業中に吸い込む事で影響しているようです。

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【補修屋さんの健康】主な補修材料と含有している有機溶剤の毒性

改めて住宅補修や家具補修の工程を顧みると、どの工程においてもふんだんに且つ多くの種類の有機溶剤を含有する補修材料を使用しています。

メインどころの補修材料をピックアップするだけでも

充てん作業に使用するポリエステルパテには「スチレン」
※ヒトについて、スチレンは、眼、皮膚、鼻、咽喉に刺激性を示し、呼吸器への影響として閉塞性肺障害、慢性気管支炎等を引き起こす。 58)
ヒトについて、めまい、頭痛、疲労感、錯乱、不眠などの中枢神経系への作用、反応時間、言語性記憶の低下などの精神神経機能への影響、視覚・聴覚への影響、リンパ球数増加、血小板数の減少などの血液系への影響、AST、GGT、ALT 活性上昇などの肝臓への影響もみられている。

着色作業に使用するラッカーシンナーエナメル系ペイントには「エタノール・メタノール・酢酸エチル・酢酸ブチル」
※それぞれ高い毒性は無いですが、揮発性が高いため日常的に使用する事で呼吸器・皮膚・眼から吸収され、化学物質過敏症の原因になり得ます。
※労働安全衛生法の有機溶剤中毒予防規則に第二種有機溶剤として指定されているため、取り扱いには規制があり注意が必要です。高濃度で吸引すると、頭痛、吐き気、めまい、呼吸困難、意識喪失の症状が出ることがあるので長時間の補修作業時には注意してください。

塗装作業・艶調整作業に使用する塗料エアゾールスプレーには「トルエン」「キシレン」「エチルベンゼン」
※3物質全てが特定化学物質として規制対象になっています。0.1%未満の含有率であれば非トルエン・キシレンとして表示できますが、非トルエン・キシレン塗料でもトルエン・キシレン・エチルベンゼンの代替として別の有機溶剤を使用しているので注意は必要です。

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【補修屋さんの健康】健康被害軽減のための「働き方改革」が必要

1.日常的に有機溶剤を使用して補修作業を行っている方は、労働安全衛生法上「特殊健康診断」の「有機溶剤等健康診断」を6か月毎もしくは1年に1回の受診が義務付けられています。
スチレン・トルエン・キシレン・エチルベンゼンはもちろん、酢酸エチル酢酸ブチルも対象となる有機溶剤に入っています。
※「有機溶剤等健康診断」についての情報はこちら(引用:まっすーの有機溶剤情報局)

2.更に、有機溶剤を使用した補修作業を行う際には防毒マスク・ゴーグル・グローブなどを適切に装着する事も必要です。

上記の1,2を遵守する事は法令上も大切な事ですが、日々補修業務を行うリペア職人さんの健康を守るためにも必要です。

但し、上記1,2を行う事による経営者の方の費用負担も大きいですので、悩まれているリペア会社の方も多いと思います。

ホームボディでは、補修作業の全工程(下地処理-充填-面出し-着色・塗装-艶調整)を原則「有機溶剤不使用」で行う事ができる補修材料・補修方法の確立を推進しております。

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補修屋さんが気にされる「作業効率」も有機溶剤を使用した場合と比較してそんなには違わないですので、採用を検討される場合はお気軽にご相談ください。

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