【コンクリート床塗装の失敗事例】DIYでの塗装失敗事例紹介とその原因・解決策

コンクリート床塗装失敗事例と原因&解決策 ペイント・塗装
コンクリート床塗装失敗事例と原因&解決策

ガレージ・駐車場・車庫のコンクリート床塗装をDIYでチャレンジしようと考えている方は多いです。

弊社ホームボディにも毎日たくさんのお問い合わせが来ます。

弊社ではコンクリート床用塗料を実際に塗装検証したり、工務店さんや塗料屋さんのお手伝いをしたりと多くの経験をしているので、お客さまのコンクリート床の状況をお聞きする事で、DIY塗装に最適なご提案が可能です。

今回はお客様からのお問い合わせの中でも特に多いご相談
「他のショップでコンクリート床用塗料を購入して説明書通りにDIY塗装したが色むらや艶むらが激しく全然きれいに仕上がらなかった。」について、失敗の原因を説明しながら最適な解決策を記事にしました。

【コンクリート床塗装の失敗事例①】塗膜表面の艶むら

下記お客さまから頂いた画像です。

他のショップで購入された方なので弊社のお客さまではないのですが、「説明書通りにガレージ床を塗装したのにひどい【艶むら】になってしまった。原因と解決策を教えてほしい。」との事でした。

ガレージ床塗装失敗「艶むら(照明ON)」
ガレージ床塗装失敗「艶むら(照明OFF)」

この方に色々と質問をさせて頂き、原因は判明しました。
「塗装時に塗料がコンクリート床にどんどん吸い込まれていき、必要以上に塗料が必要だった。」との事です。
吸い込みの激しいコンクリート床にも関わらず、吸い込みを抑えずにそのまま塗装した事で、コンクリート床用塗料の樹脂分も吸い込まれてしまい艶むらが発生したと考えられます。

このようなケースの場合、弊社ではプライマー「ロックダウン」の事前塗布をおすすめしています。
プライマー「ロックダウン」は塗料の密着を向上させるだけでなく、事前に塗布しておく事で塗料の吸い込みを抑える事もできますので、このような「艶むら」を発生させることなく、また無駄に塗料を多く使用してしまう事も避ける事ができます。

ガレージ床塗装失敗しないために「吸い込みの激しいコンクリート床」へのプライマー・ロックダウン塗布

こちらのお客さまには、
①既に塗装されているコンクリート床表面の塗膜を番手#60-80くらいのサンドペーパーで表面を研磨して頂く。
②研磨した後、念のためコンクリート床の吸い込みを確認して頂く。
 ※水を垂らして頂き、15秒間は吸い込みが発生しない状態になっていたので、吸い込みに関しては問題は解消していると判断
③研磨した粉や塵・埃を掃除機やホウキを使用してきれいに掃除して頂く。
④改めて塗料を上塗りして頂く。
上記を提案させて頂きました。

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【コンクリート床塗装の失敗事例②】塗膜の白濁

「ガレージのコンクリート床をDIY塗装して、ほとんどきれいに仕上がったが、際の部分だけ塗膜が白濁してしまった。原因と解決策を教えてほしい。」との事例です。

下記の画像を見て頂くと、壁際の部分の塗膜だけ「白濁」している状態です。

ガレージ床塗装失敗「塗膜の白濁①」
ガレージ床塗装失敗「塗膜の白濁②」

この事例も質問をいくつかさせて頂き、原因は判明しました。
「築10年くらいの未塗装コンクリート床に塗装したのだが、壁際の部分は常に湿っているような状態だった。」との事です。常にコンクリート床内部から水が染み出してきているような状態であったため塗装後に内部の水分が染み出してきてそれが塗膜の白濁を発生させたと考えられます。

このようなケースの場合、弊社では「モイスチャーストップシーラー」の事前塗布をおすすめしています。
「モイスチャーストップシーラー」を事前に塗布しておく事で、コンクリート床内部からの水の染み出しをストップする事ができます。

ガレージ床塗装失敗しないために「コンクリート床内部からの水の染み出しをストップ」

こちらのお客さまには、
①白濁している部分は、コンクリート床用塗料の密着が甘くなっている可能性があるので、将来的に剥離する可能性がある(お問い合わせの時点では特に剥離発生はしていませんでした)。
②剥離してきた場合は、密着してない塗膜部分をワイヤーブラシや金属製ヘラできれいに除去して、改めて「モイスチャーストップシーラー」で水の染み出しをストップした上で、改めて塗装して頂く。
上記を提案させて頂きました。

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【コンクリート床塗装の失敗事例③】塗膜の色むら

「ガレージのコンクリート床をDIY塗装したが色むらが激しい。原因と解決策を教えてほしい。」との事でした。

下記の画像を見て頂くと、同じ容器の塗料を塗ったにもかかわらず「赤みの多いベージュ色の塗膜」と「黄色みの多いベージュ色の塗膜」部分が存在しています。

ガレージ床塗装失敗「色むら①」
ガレージ床塗装失敗「色むら②」

この事例も質問をいくつかさせて頂き、原因は判明しました。
「二液エポキシ樹脂のコンクリート床用塗料を使用、撹拌はしたが短時間(1分弱)混ぜた上で、2つのトレーに塗料を分けて二人で塗装作業した。」との事です。
原因は「塗料の撹拌不足」です。塗料には樹脂・顔料などが含有されており、顔料は色によって比重も違うため2分くらいはしっかりと撹拌しないと内部の顔料が均一に撹拌されません。

エポキシシールドなど「二液エポキシ樹脂塗料」コンクリート床用塗料の正しい撹拌方法

このケースでは、塗膜の強度・耐久性には問題なさそうで、お客さまも改めての上塗りまではせずにこのままでもDIYの仕上りとしては満足しており、原因が分かっただけでも十分との事でした。5年後・10年後に再塗装する際には撹拌を十分に行う事を意識して塗装しますとの事で解決しました。

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【コンクリート床塗装の失敗事例④】塗料の「弾き(はじき)」

エポキシシールド・ガレージフロアコーティングキット グレー色」を塗装したお客さまからの事例で「塗料の弾きがあって平滑に塗装できない。」との事でした。

下記の画像を確認すると、確かに塗料を弾いている感じで平滑に塗装できていません。

塗料の弾き(はじき)①
塗料の弾き(はじき)②

これは画像(特に右側の②の写真)を見ると一目瞭然ですが、厚塗りのし過ぎです。

エポキシシールド・ガレージフロアコーティングキットの推奨塗膜厚は75-100μ(ミクロン)で、薄膜での塗装を推奨しております。
二度塗りする場合も、1度目も2度目も薄膜での塗装が必要です。

厚塗りしすぎてしまうと今回のように「弾き(はじき)」が発生しやすくなり、且つ塗膜の密着にも悪影響を及ぼします。
また、厚塗りしすぎてしまうと塗膜に気泡も発生しやすくなります。

この状態を解消するには、塗膜全体を研磨した上で再塗装する必要が出てきますので気をつけてください。

弊社取扱いの下記塗料をガレージや駐車場コンクリート床に塗装する場合は、薄塗りでの塗装をお願いします。

エポキシシールド・ガレージフロアコーティングキット
エポキシシール・コンクリートフロアペイント
エポキシシール・メタルフロアペイント

【コンクリート床塗装の失敗事例⑤】塗料・塗膜のダマ&硬化不良

寒い時期に良く起こる失敗例です。
エポキシシールドの塗料は二液に分かれていますが、Part-A(硬化剤)は寒い時期はダマができやすくそのまま二液混合して塗装した場合に主剤と硬化剤がしっかりと均一に混ざっていないため硬化不良が起こってしまいます。

下記の事例では、塗装から3日間経過したにもかかわらず歩行しただけで靴跡が付いてしまっています。
※また所々にPart-A(硬化剤)ダマの跡も残っています。

エポキシシールドの硬化不良(硬化剤のダマによる二液混合不足)

エポキシシールド・ガレージフロアコーティングキットのPart-A(硬化剤)にダマがあり、そのままPart-AとPart-B(主剤)を混合し、硬化剤と主剤がしっかりと混合できていなかったケース。

塗装から3日間経過後も塗膜が完全に硬化せず歩行した際に靴跡が付着してしまっています。
※本来は24時間後には歩行可能な塗膜になります。
この状態を解消するには、塗膜全体を研磨した上で再塗装する必要が出てきますので気をつけてください。

寒い時期(3℃~15℃)には下記の手順で二液を混合してから塗装作業を開始するようにしてください。

気温・室温が低い時(3℃~15℃)、Part-A(硬化剤)がダマ状に固まっている場合がございます。
そのまま2液混合して塗装しますと塗膜にダマが残ってしまう場合がございます。
必ず塗装作業を行う前にPart-A(硬化剤)に塊が無い事を袋の上から揉むようにして触り確認してください。
塊・ダマの解消方法:
袋のまま32℃以上の温水に2時間以上浸け置き、途中揉み込みながら塊・ダマを溶かしてください。
温水の温度が下がった場合、解消されない場合は再度温水で同じ作業を繰り返して頂き、塊・ダマが解消されてから塗装作業を行ってください。塊・ダマの溶解による品質への影響はございませんので、ご安心ください。
塗料を温めた場合の注意点:
塗料を温めた状態で冷たいコンクリート床に塗装した場合、塗膜や塗膜とコンクリート床の中間に結露ができて密着不良が起こりやすくなります。
塗料を温めた場合は、コンクリート床も15℃以上に温めてから塗装作業を開始してください。

寒い時期に塗装される場合は、下記の記事もお読みください。
【コンクリート床用塗料】冬の塗装で「気をつけたい事」と「塗装のコツ」

【コンクリート床塗装の失敗事例】失敗しないためにもお問い合わせはお気軽に

コンクリート床塗装失敗事例と原因・解決策を紹介してきましたが、一番はこのような失敗が始めから発生しないように事前準備しておく事です。

今回のケースを見ても分かるように、塗装しようとするコンクリート床の状況や条件によって、事前準備の方法は違ってきます。

自宅のガレージハウス・駐車場・車庫のコンクリート床をDIY塗装検討されている方は、お気軽にご相談ください。

あなたのコンクリート床の状況を把握した上で、最適なコンクリート床用塗料と最適な事前準備をご提案させて頂きます。

コンクリート床のDIY塗装初心者の方へ

【おすすめする3つの理由】

(1)失敗してもやり直しができる!

DIYでガレージ床や駐車場床を塗装した際の失敗の多くは「下地処理が十分でないため塗装後にクルマやバイクのタイヤが乗る部分だけ塗膜が剥がれる。」です。
一液水性アクリリックエポキシ樹脂塗料を使用すれば、もし失敗してもその部分だけ下地処理やり直して再塗装する事が可能です♪
エポキシシール・コンクリートフロアペイント」、「エポキシシール・クリアシール」は余った塗料を密閉し直せば保管できるので、将来的に剥がれた部分だけの補修にも使用できます。
コンクリート床塗装前の下地処理方法については下記の記事をご覧ください。
【駐車場・ガレージ床塗装】こんなコンクリート床に塗装しないように

(2)エポキシ塗料と同等の耐久性&直射日光の当たる場所にも使用OK!

ラストオリウム社独自の技術であるアクリリックエポキシ樹脂は一般的なエポキシ塗料と違い直射日光が当たっても黄変しません。
エポキシシール・コンクリートフロアペイント」、「エポキシシール・クリアシール」は安心して屋外の駐車場床や開口部が広くて直射日光がよく当たるガレージの床にも使用できます。
コンクリート床用塗料として人気のメーカー・塗料の比較表も用意しておりますので、ご検討中の方は下記の記事をご覧ください。
【コンクリート床塗装】各メーカーのコンクリート床用塗料を比較

(3)焦らずにゆっくりと簡単に塗装できる!

エポキシシールドなどの二液塗料は主剤と硬化剤を混ぜてから塗装しますが徐々に硬化していくのでポットライフ(二液を混ぜてから塗装できるまでの時間)が設定されており、その範囲内で塗装を完了する必要があります。
エポキシシールドを例にとると25℃の条件下で1時間以内に塗装を完了させる必要があります(もっと暑いとさらに短くなります)。
その点、一液水性アクリリックエポキシ樹脂塗料は塗料内部の水分が揮発するまでは塗装できますので、数時間かけて慎重に塗装する事ができます。
塗装に不慣れな方や広い面積を塗装したい方には特におすすめです。

【こんな事もできます♪】

工夫すれば低予算でもお洒落&頑丈なコンクリート床塗装できます

耐久性の低いコンクリート床用塗料(ホームセンターで売られているアクリル樹脂やウレタン樹脂塗料)でも「エポキシシール・クリアシール」を上塗りすればエポキシ樹脂塗料と同等の耐摩耗性と耐衝撃性を塗膜に付与できます。
また塗装時に「デコレイティブチップス」で装飾すれば簡単にお洒落な床に塗装できます。
下記の記事はホームセンターで販売されているアサヒペンの「水性強力コンクリート 床用塗料」にデコレイティブチップスで装飾塗装したものです。

素っ気ないコンクリート床の駐車場が簡単におしゃれ床に出来る満足度高めのDIY – makit(メキット)by DIY FACTORY

※ホームセンターで販売されているアサヒペンの「水性強力コンクリート 床用塗料」はアクリル樹脂塗料でクルマやバイクなど重量物が入るガレージや駐車場床には不向きですが、エポキシシール・クリアシールを上塗りする事で大幅に耐久性を向上させ車やバイクの乗り入れが可能になります。

コンクリート床塗装に初めてチャレンジする方には、この方法をおすすめします!
下記のDIYチャレンジ動画もご覧ください♪

【コンクリート床掃除】塗装までしたくない人は簡単にできるコーティングがおすすめ

ホームボディでは、コンクリート床・タイル床・大理石床を簡単にDIYでコーティングできるラストオリウム社「MS511浸透性シリコンコーティング」も取り扱っております。

未塗装コンクリート床に塗布する事でコンクリート内部に浸透し、汚れや水が染み込むのを防ぐため日常のお掃除が時短できます。
※浸透性コーティング剤なので既に塗装してあるコンクリート床には効果を発揮しません。未塗装コンクリート床の防汚・防水コーティング剤としてご使用ください。

家庭用サイズの「MS511浸透性シリコンコーティング」で10㎡~45㎡(473ml。素材の浸透度合いにより変動)の面積をコーティングできます。
※業務用サイズの「MS511浸透性シリコンコーティング」で20㎡~90㎡(946ml。素材の浸透度合いにより変動)

MS511浸透性シリコンコーティング」は下記のような特長があるので、誰でも簡単にコーティングできます。
◆透明クリアなので、塗りムラの心配はありません。
◆浸透性コーティング剤なのでコンクリート床の艶を変化させず、艶ムラの心配はありません。
◆浸透性コーティング剤なので防汚効果・防水効果が長期間持続します。
 ※ラストオリウム社の促進試験で約20年間効果が持続する検証結果
◆滑り止め効果も同時に発揮するので、コンクリート床が滑りにくくなります。

予算6,000円(コーティング作業に便利なコテバケセットを入れても8,500円)で10-45㎡のコーティングができますので「塗装はハードル高いな」と考えている方にもおすすめです。

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