目次
ギターなど弦楽器の補修方法・塗装方法を最適な材料と共に紹介します。
使用する材料は
◆アメリカの「家具補修屋さん」や「ギターリペア工房の職人さん」や「楽器メーカー」が使用するアメリカ・モホーク社の補修材料・塗装材料
◆日本国内の家具メーカーやギター工房の方が使用する玄々化学工業の塗料・着色剤です。
アメリカ・モホーク社は、木工家具や弦楽器の補修・塗装・仕上げ材料メーカーとして高い市場占有率を誇る専門メーカーです。
例年、アメリカ最大の楽器市場展示会「NAMM SHOW(National Association of MusicMerchant Show)」にも出展しており、モホーク社の弦楽器用リペア材料・メンテナンス剤・塗料はギターを始めとした弦楽器メーカー・弦楽器職人さんから採用されています。
玄々化学工業は、ギターなどの弦楽器用塗料製造メーカーとして創業し、現在では楽器業界だけでなく家具業界・建築業界向けにも塗料・着色剤を製造している塗料メーカーです。
【リペア】①下地処理・木地調整
ギターの塗装に限らずですが、下地処理・木地調整はとても重要な工程です。
この工程をおろそかにすると、この後の目止め・下塗り・中塗り・上塗りを完璧に行ってもきれいな仕上がりにはなりません。
120~320番手のサンドペーパーを使用してサンディング(研磨)します。丁寧に行いたい場合は粗目の番手から徐々に細めの番手にしてください。
サンディング作業の目的:
(1)木地表面を平滑にする(木目に沿ってサンディングするのが基本です)
(2)付着した汚れの除去(表面に付着した油分などを除去します)
表面が滑らかになるまで丁寧に研磨しましょう。
木地表面・内部に油分などの汚れが残っている場合は「ラコソルベント」を使用して、しっかりと脱脂しましょう。
※「ラコソルベント」は木地や塗膜を傷めずに余分な汚れを除去できます。
【リペア】えぐれ傷・欠け傷の補修
家具のリペア職人さんやギターリペア職人さんが傷補修を行う際に、おすすめのパテはモホーク「ウッドカラーエポキシパテ(全13色)」です。
硬化後は木材と同等の性質を持つので、硬化後の研磨・加工も木材と同様の作業で行う事ができ、あらかじめ木材や塗料と近い色のウッドカラーエポキシパテを使用する事で、補修後の塗装・仕上げも効率的になります。
【リペア】②下塗り・目止め
目視では分かりづらい傷を埋めると共に、目止めを行いこの後の中塗り・上塗りをよりきれいに仕上げるために下塗りを行います。
特に、導管の多い「吸い込みの激しい」木地の場合は必ず行ってください。
※アッシュ材やマホガニー材は比較的導管が多いため吸い込みが激しいです。良く分からない場合は、木地に少しだけ水を垂らして10秒程度で吸い込み始めてしまうようであれば「吸い込みが激しい木材」ですので、必ず目止めを行ってください。
木地の目止め・木地着色には玄々化学工業の目止め用・ワイピング用材料を使用しましょう。
モホーク「ヘビーボディーサンディングシーラー」は、目止めも同時に行う事ができるサンディングシーラーです。一般的なサンディングシーラーと比較して樹脂分を多く含有しているので効率的に目止めができます。
パテなどを使用して目止めを行うのと比較しても効率的に作業できます。
「ヘビーボディーサンディングシーラー」を塗布して乾燥・硬化しましたら800番手くらいのサンドペーパーで研磨して更に滑らかに仕上げましょう。
【リペア】③中塗り
中塗り・上塗りには玄々化学工業のピュアシリーズを使用しましょう。
モホーク製品のエアゾールスプレー系材料でも作業を効率化できます。
ラッカー系・ウレタン系に限らず顔料系の塗料で塗りつぶし塗装する場合は、中塗りに「EZビニールシーラー・グレー色」を塗布しましょう。
「EZビニールシーラー・グレー色」はプラサフとして機能し、且つ「耐水性」「柔軟性」を兼ね備えているので塗料と木地のバインダーとしても塗膜全体の耐久性を大幅に向上する役割も果たします。
【リペア】④上塗り
塗料は、目的や好みに合わせて「ラッカー塗料」「ウレタン塗料」を使用しましょう。
木目を生かしたい場合は半透明のステイン系の塗料、木地を塗りつぶしたい時は顔料系の塗料を使用します。
塗装が乾燥・硬化したら、最終的な艶調整コーティングを行います。
中塗り・上塗りには玄々化学工業のピュアシリーズを使用しましょう。
着色剤は顔料タイプのバンチャク、もしくは染料タイプのピュアステインを使用してください。
モホークのエアゾールスプレータイプのコーティング剤で作業効率を上げる事もできます。
(1)ウォータークリア・アクリルスプレー超艶あり
超艶ありの仕上がりにしたい場合に使用します。艶度90以上&純水のような透明度の高い塗膜を作り出すことができます。
(2)フィニッシュアップ・ポリウレタン(艶あり/半艶/艶消しの3種類)
好みに合わせて3種類の艶から選ぶ事ができます。「耐摩耗性」「耐水性」「耐アルコール性」に優れたクリア塗膜を形成するので、テーブルトップやフローリング、ギターなどの弦楽器の耐摩耗性・耐久性・耐アルコール性が必要な場所のリペア・コーティングにもおすすめです。
【リペア】⑤ギター塗膜のかぶり(白濁、白化)の解消
ギターの塗装工程や完成後にも起こりえる「塗膜のかぶり(白濁、白化)」は簡単に補修する事ができます。
ギター塗膜の艶に合わせてノーブラッシュを塗膜に吹き付ける事で塗膜内部に入り込んだ湿気を追い出し「塗膜のかぶり(白濁、白化)」を簡単に解消できます。
※「塗膜のかぶり(白濁、白化)」はラッカー塗装のギターに発生しやすい現象です。
(1)ノーブラッシュ
艶あり仕上げのギター塗膜のかぶり(白濁、白化)解消に使用します。
(2)ノーブラッシュ・フラット
艶消し・半艶仕上げのギター塗膜のかぶり(白濁、白化)解消に使用します。
【リペア】ギター塗装・ギターリペアに関する問い合わせ
ギターなど弦楽器のリペア・塗装に使用できる材料のページはこちらです。
ギターリペアに関する記事も併せてご覧ください。
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※世界的にも補修材・補修剤先進国はアメリカとドイツです。
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