【DIY補修】木質フローリングの補修方法(傷レベル別)

家具や床の断面イメージ図 DIY
家具のクリアコート層、塗装面、基材部分のどのレベルまで傷を達しているかの判断が家具補修には必要です。

先ずは下の「木質フローリングの断面&傷レベルイメージ図」を見てください。
木質フローリングに限らずですが、塗装されているもの(木質家具、コンクリート床、アルミサッシ、
レザーソファなど)は、ほとんど全て断面は3層に分かれていると思ってください。
シートフロア(オレフィンシートなどに木目柄を印刷したものを使用)も同様に補修可能ですが、
 塗装フローリングとは違う注意点がありますので、別の記事にて紹介予定です。
下の層:基材部分です。木質フローリングの場合は合板やMDFの部分です。
中の層:塗装面です。顔料タイプ・染料タイプ、水性・油性、一液・二液など様々なタイプの塗料が
    ありますが、フローリングを着色してある塗装面です。
    ※一般的な戸建て住宅・集合住宅では、ウレタン塗装のフローリング、シートフロアが普及率としても一般的ですが、
    他にもUV塗装、オイルステイン塗装、床材シェアの高い大建工業が得意とするWPC加工床材など多様な種類があります。
上の層:クリアコート層です(透明)。塗装の上に塗る事で、塗装面の耐久性を向上させたり、
    好みの艶にする目的で使用されます。

木質フローリング断面イメージ図&傷レベル

- トップコート(クリア)

- 塗装(塗料)

- 基材(合板・MDFなど)

住宅建材(フローリング等)や家具に発生したトラブル専用補修材料・補修方法についての記事はこちら

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木質フローリングの傷をレベル別に説明します。

上の「木質フローリング断面イメージ図&傷レベル」を基に説明します。

適切な補修材料を使用し、適切な補修作業を行うためには、傷のレベルをしっかりと判別できる事が
重要です。

フローリングの補修 - 傷レベル1

レベル1:フローリングの基材(合板、MDF部分)にまで傷が達しているえぐれ傷

フローリングのえぐれ傷

トップコート、塗膜、基材の全てが損傷している状態です。
左の画像のようにえぐれて基材が完全に
 見えている状態

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木質フローリングの補修工程は5つの工程に分けて行います。
下地処理:木質フローリングの傷とその周囲をきれいにし、その後の工程を効率的かつ効果的に
     進めるために行います。
     彫刻刀(三角刀)、丸鉄筆(※画像参照)、サンドペーパーなどを使用して、
     傷部分のバリを取り除いたり、傷と周囲との境界線をぼかしていきます。
充 填 :パテやキズ補修用スティックを使用して木質フローリングの傷を充填します。
     補修箇所に求められる耐久性により、使用する充填材は違ってきます。
     ※人が良く歩いたりする導線部分の荷重のかかりやすい箇所は、エポキシ二液パテなどを
      使用し、耐久性が求められない箇所はパラフィンワックス系の熱で溶かして埋める
      タイプのスティックを使用します。
面出し :充填したパテやスティックを平らにする工程です。使用するツールは充填した材料によりますが、専用ヘラやスクレーパー、サンドペーパー・サンダーなどを使用します。
着 色 :近似色の充填剤を埋めて平滑にしただけだと、違和感が残ります。顔料系や染料系の補修用
     着色剤を使用して、木質フローリングの木目も描いて復元していきます。
     顔料系着色剤は隠ぺい力が強く、染料系着色剤は半透明タイプなので、補修する
     対象素材により使い分けします。
艶調整 :ラッカー系の艶調整スプレーか、ポリウレタン系の艶調整剤を使用します。
     艶有、5分艶、艶消しなど様々なタイプのものがあります。
     ラッカー系の艶調整スプレーの方が比較的きれいに仕上がりますが、ラッカー系のため
     耐久性が弱いため、高い耐久性を求める場合はポリウレタン系の艶調整剤を使用します。
     ※下塗りにサンディングシーラーを使用する事で、よりきれいに仕上げる事が可能です。

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フローリングの補修 - 傷レベル2

レベル2:フローリングの基材部分には達していないが、塗装面とトップコートが失われた色落ち傷

木質フローリングの色落ち傷

トップコートと塗装面だけが失われた傷。触った感じでは、傷とは分かりづらい状態。
塗膜部分とクリアコート部分を復元する事で
補修可能なので、「着色工程」と「艶調整工程
だけで十分な場合が多いです。

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フローリングの補修 - 傷レベル3以上

レベル3以上:一番上のトップコート層(クリアコート)だけが損傷し、艶が変化している傷

艶だけが落ちたトップコート層の傷

トップコート層だけが失われた傷なので、基材部分も塗膜部分も残っており、艶を復元するだけで補修可能なので、「艶調整工程」だけで十分な場合が多いです。

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